【加須市】新型コロナウイルスワクチン接種「全額自己負担で」
新型コロナウイルスの感染法上の対応分類が、感染リスクの高い「2類」から季節性インフルエンザと同等の「5類」に移行されたのに伴い、今年4月1日以降、接種費用は全額自己負担になった。そこで加須市は65歳以上の高齢者等の経済的負担を軽くしようと、秋冬接種(10月1日開始の予定)について1,000円の自己負担で接種可能となる助成措置を打ち出した。
厚生労働省の2つの方針
5類に移行後、新型コロナワクチンの接種費用は今年4月1日から全て自己負担になったことに伴い厚生労働省では2つの方針を立てた。ひとつは「任意接種」は全額自己負担。「定期接種」(秋冬接種)の場合、65歳以上の高齢者、60~64歳で重症化リスクの高い方は自己負担7,000円で接種可能とする。7,000円負担の根拠は新型コロナワクチン代が1万5,300円なので国が各地方自治体に8,300円を交付することにした。
つまり1万5,300円-8,300円は7,000円というわけだ。
加須市は高齢者に7,000円は酷として、自己負担額1,000円に決定
厚生労働省の方針自己負担7,000円は、加須市の重点施策として「市民の健康重視」を掲げる高齢者に強いるのは酷として、高齢者インフルエンザ予防接種の自己負担額1,000円と同額にすることを決定した。
このため7,000円のうち、高齢者が負担する1,000円を除いた6,000円を市が独自予算で支払うことにした。問題は市が捻出する予算額をどのくらい計上するかが最大のポイントとなった。
荒井幸子・健康スポーツ部いきいき健康医療課長の説明によると、令和5年度秋冬ワクチン接種に応じた65歳以上の高齢者数を積算根拠にしたという。
具体的には対象高齢者3万4,439人中、52.3%の1万8,006人が接種に応じていたので、今回は58%に当たる2万人を接種希望者と見込み、財源措置として1億2,723万円を計上、既に市議会で承認を得た。新型コロナワクチン「秋冬接種」の開始時期は10月1日から1月31日までの予定。
市内40余の医療機関で接種ができる。
希望者は医療機関に事前連絡のうえ直接行くか、市役所などで用意する予診表を受け取った上、医療機関に出向いてほしいと言っている。
新型コロナウイルス感染症は最近になって再び流行の兆しを見せてきた。
オミクロン株の一種で、感染力の強い「KP.3」と言われる新しい変異ウイルス。埼玉県が週ごとに発表している直近データによれば令和6年7月15日~21日の場合、埼玉県の総感染者数は3,247人、県の定点把握数は12.44人、加須保健所管内の感染者数は62人、加須市内の定点把握数は6.2人となっている。
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