加須市の農家「誠農社」農水省関東農政局から表彰
「ディスカバー農山漁村の宝」受賞

農業に親しむ社会活動評価される

本業の米・野菜・果物づくりに邁進しながらも、傍らで消費者に農業に親しむ機会などを提供する社会活動を続けている加須市の農家・誠農社は、農林水産省関東農政局からこの取り組みが評価され2023年度「ディスカバー農山漁村むらの宝」に選定され、表彰を受けた。同賞の受賞は加須市で初めてのこと。

加須市で初めて

「ディスカバー農山漁村の宝」は活力ある農山漁村の実現のため地域活性化策などで模
範となる取り組みをしている団体などを同局が2014年から表彰している。10回目の選定となる今回は誠農社などで5団体1個人が表彰された。この受賞に藤田誠二・誠農社社長は「国から我々の活動が評価されたことは大変嬉しいし、名誉なことと思っている。この13年間、我々と一緒に活動を支えてくれたスタッフ一同に感謝したいし、喜びを共有したい」と満面の笑みで語る。

今年の夢 抱負農産品海外進出

2024年の抱負を伺うと「日本の農業を世界に紹介したい」と語った。米にしても野菜、果物にしてもその品質、安全性、旨さは世界一と自負。同社の看板商品である無農薬・無肥料で栽培する「漢方農法米こしひかり」は昨年既にフランスから注文が入り販売を開始した。今年は更に商圏をドイツに拡大、ここで無花果を加工したジャムなどを販売する計画で現在その準備に大わらわだ。更に首都圏の各企業に「自然に触れる体験研修の場として誠農社の場を活用してほしい」と呼び掛けている。

誠農社の主な活動

同社は2011年、加須市に残る築100年超の名建築・古民家を買い取ったことが契機で農業を開始。スタート当初田んぼは3000坪だったが周辺耕作放棄地の解消に尽力し10年間で面積を10倍に拡大。これらを活用して良質な米づくりなどする一方、田んぼを活用して一般の老若男女に田植え・稲刈り作業への参加イベント、農業の大切さを訴える演劇の開催、動物保護団体への支援など多角的な活動を展開している。こういった活動が関東農政局から評価された。
人気の運動会「田んぼでGO」5月11日(土)の開催決まる。後日参加者募集。☎0480-53-4651

記事:農事新聞 2024年2月10日号
写真提供:農事新聞

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