子育て支援の拠点が誕生 加須市と埼玉県が助成金交付

子どもたちが集い、遊び、学べる新しい形の活動拠点「加須こどもまんなか広場こ・こ・か・ら」が加須市正能の一角に今春誕生した。

この施設は日頃子育て支援を行っている「加須市子育て応援子ども食堂・フードパントリー団体連絡会」が官民連携による地産地消型の食支援ネットワークの拠点を作ろうと各方面に働きかけて実現した。施設は鉄骨モルタル造2階建で延床面積は約180㎡。1階は厨房室とキッズルーム、交流スペースなど約120㎡。2階は宿泊も可能な和室や会議室など約58㎡。
開設に当たって施設の持ち主の秋山清さんは同団体が行う支援活動の重要性を認識し破格の条件で貸与した。

加須市は昨年度に続いて助成金230万円を同連絡会に支給する。
また埼玉県は助成金として「埼玉県子どもの居場所等地域ネットワーク支援事業」を創設、施設整備費として300万円を同連絡会に交付した。
同連絡会は市内の子ども食堂5団体とフードパントリー6団体で構成。加須市民が行う多様な子育て支援活動は県内トップクラスの実績を誇る。同団体では今後開設した拠点を活用してより質の高い支援と連携・協働が実現する「加須モデル」を県内に発信すると張り切っている。

記事:農事新聞 2024年5月8日号
写真提供:農事新聞